やじるし (シトロンコミックス)


タイトルやじるし
著  者はらだ
形  態コミック
レーベルシトロンコミックス
出 版 社リブレ出版

覚悟なき者は手を出してはいけない

そんな強烈病み系BLコミック「やじるし」
ええ、強烈でした。

ということで、レビュー開始。

生々しくリアルな”歪み” 

様々な恋愛の形を描いた短編集からなる「やじるし」。

はっきり言っていいですか?

吐き気がする程キモチワルイ。

そんな言葉もきっと作品を愛する人々にとっては、褒め言葉でしょう。
そんな独特の湿度、毒、偏執的な恋愛の数々。

そもそもこれは恋愛なのか?
そんな思いさえ抱かせる作品。
甘く優しい恋愛や愛情、そんなものを作品に求める人、逃げろ。
これは、手を出してはいけないものだ。

近づく人を両手を挙げて押し留めたくなる。
いや本当、こんな作品初めてです。

恋愛というより性癖

あまりに自分の常識とかけ離れた受け付けないものをみると固まる。
それぞれの物語で描かれるものに、目眩がする思いで読了しました。

個人的に病み系と呼ばれるものも執着系も結構好きな管理人。
でも、これは違う。
そこから大きく突出した病みっぷり。

何故ここまで気持ち悪いのか、生理的嫌悪感をもたらすのか考えてみました。

それはこれ、恋愛じゃないから。

恋愛って相手のことを思い、思い返されてお互い心をやり取りするものだと思うんですよ。
どんなに酷いことをしても最終的には自分を好きになってほしい。愛されたいという思いが根底にある。

報われないならいっそのこと・・・という逆ギレ的な狂気ではなく、もうこれは性癖の域。
相手が苦しむ姿がみたい、虐げたい。
それはもう愛情ではなく一方的な欲望、虐待ではないかと。

生半可な覚悟では手を出していけない。
そんな作品でした。

■ブックデータ

タイトル:やじるし
著  者  はらだ
形   態 コミック
レーベル シトロンコミックス
出 版 社 リブレ出版
【管理人評価】
 ・満足度 ★☆☆☆☆(ハードルが高すぎ。)
 ・イメージキーワード 
  「病み系」「ダーク」「狂気」「偏執」「執着」「性癖」
 ・読後の感想
  「ここまで突き抜けた作品は見たことがない!」

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