ラブクライシス (バーズコミックスリンクスコレクション) - 中年東子のRなブックレビュー《BLコミック》

愛されお子様主人公達の恋愛模様

表題作「ラブクライシス」3編と「インプリンティング」のW主人公。
どちらも共通するのは、ちょっと子どもっぽくて愛され主人公であることでしょうか。

同じ会社で働く登場人物達の恋愛模様を描いた「ラブクライシス」。

それではレビュー開始。

3人同居の幼馴染

家がご近所で親は仲良し学年も一緒
だから三人一緒にいることになんの疑問もなく育った

主人公の和希（かずき）は24歳。
それぞれの親が海外勤務になったことをきっかけに、幼馴染の浩志（こうじ）と辰也（たつや）と15歳の時から同居している　　。

そんな環境説明から始まる「ラブクライシス」。

あれ？まさかの同い年？
そう思う位、他の二人と比較して主人公が幼いです。

ヌイグルミを抱いて眠り、朝、浩志に着替えを手伝ってもらい、朝食を辰也に用意してもらう。

僕がこうして生活できているのも二人のおかげだよ

うん、二人がいなければどうなるんだろうね？
思わず突っ込みを入れたくなるような甘えぶり、いやお世話されまくり生活を送っている24歳会社員。

二人ともそれぞれの部署で華やかに活躍するエリート。
そんな二人の活躍を同じ会社で働きながら耳にする和希は、まだまだ仕事が不慣れな状況。

そんなある日、和希は社内の腐女子達の会話から、二人が愛し合っていることを知る。

大好きな二人の関係に動揺する主人公。
うん、バカっぽい。

出来る男二人に愛されるおバカキャラとはこのことですね。
可愛くておバカで構ってあげたくなるような主人公が好きな人にはオススメですが、

24歳でコレ・・・だと・・・？

と現実にあてはめてしまったり、甘えっ子風なキャラにｲﾗ・・・っとするような管理人には、不向きなべたべた甘やかしストーリーでした。

優秀・有能な大人に愛されるお子さまを愛でる物語。

「インプリンティング」に登場するもう一人の主人公・孝太郎（こうたろう）も生活能力皆無の社長令息。
両親が海外旅行に行っている間のお目付け役である秘書・芳野（よしの）から家事のサポートを受けながらスパルタ指導を受けている。

完璧秘書の芳野に反発してイタズラを仕掛けたり、また和希とはまた違ったタイプの子どもっぽさ。

例えるなら和希が甘えっ子だとしたら、孝太郎は素直になれずに喧嘩を吹っかける悪がきタイプというべきか。

そんな子どもっぽさに苦笑しながらもほだされる有能な男。
そんな共通点を感じました。

和希と幼馴染の３P恋愛物語「ラブクライシス」3編と孝太郎と秘書の攻防というかツンデレお子さま主人公を愛でる物語「インプリンティング」前後編。

巻末に和希と二人のHな夏休みを描いたショートストーリー「僕らの夏休み」収録。

そしてあとがき（というか、多分裏表紙）に会社の腐女子OL・モブ子さんと谷さんが和希の言動に萌えを爆発させるショートストーリが収録されてます。

タイトル:ラブ クライシス

著　 者　 上川 きち
形　  態　コミック
レーベル　バーズコミックス　リンクスコレクション
出 版 社　幻冬舎

【管理人評価】
　・満足度　★★★☆☆（星評価3.0）
　・イメージキーワード 
　　「３Ｐ」「お子さま」「愛され男子」「会社員」「おバカ」「濃厚」
　・読後の感想
　　「３Ｐには萌えないな・・・和希（甘えっ子）より孝太郎（悪がき）派」

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タイトルに”クライシス” とありますが、全然危機ではなく安泰な気が。

そしてあっさりとしたストーリー展開と反比例してエロ描写は多く濃い目です。