穏やか貴族の休暇のすすめ。@COMIC


タイトル穏やか貴族の休暇のすすめ。
著  者百地
原 作 者
形  態コミック
レーベルコロナ・コミックス
出 版 社TOブックス

穏やか貴族の動じない異世界生活

王都パルテダの下町に突然現れた貴族然とした青年リゼル。
(下町に貴族が一人で歩いていることこそ珍しく異様に周囲から浮いている状態)

平然と歩く彼は、実はとても困っていた。

言葉は分かる。だけど貨幣は見たことがない。

実は彼は、ふとした瞬間に異世界に来てしまった某国の超有能宰相だった。

知略に優れた有能貴族である彼が、周囲から浮き上がりながら飄々と癖のある人達をたらしこんでいく「穏やか貴族の休暇のすすめ。」

それでは、レビュー開始。

穏やか貴族の人たらし

突然異世界に入り込んでしまったリゼルは、慌てず焦らず手持ちの剣を売り、お金や地図をゲット。

この世界の情報収集の取っ掛かりとして相手に選んだのは、街中で声を掛けてきた冒険者のジル。

目つきも悪く黒服を身にまとう威圧感溢れる彼は、ソロでありながら冒険者ランクBの実力者。

しかも本来は、そのランク以上の実力を持ちながら、権力者たちとの余計なしがらみが増えるのを嫌ってBに留まっているという自由を愛する性格。

誰にも媚びず誰にも従わない“一刀”という通り名を持つ男。

そんな癖のあるジルとあっさり信頼関係を築いてしまうリゼル。

穏やかでにこにこと笑顔を絶やさぬ彼が、実はとんでもなく有能だということもあるのですが、それ以上に彼の観察眼が優れているというのが大きいでしょう。

にこにこしながら言葉や行動で癖のある人々をあっさり転がしていく様が、この物語の一番の魅力かと。

BLというか、大人の男の友情というか

BLカテゴリーに入れていますが、恋愛要素はないです。

主人公の魅力でごろごろと人をたらしこんでいき、難問に遭遇してもあっさりとこなしていく無双感。

一人でいること・自由を愛する“一刀”が、唯一側にいることを許すという特別感が素敵です。

そして、彼にたらしこまれる人々の魅力がまた凄い。
明かになる彼らの背景。
実は・・・な部分が、わくわくしますね!

原作小説がとんでもなく長いので、コミカライズのこの作品も恐らく相当な巻数に進むと思います。

個人的に気になるのは、元の世界で強い絆を築いている某氏と無事再会出来るのかというところでしょうか。

■ブックデータ

タイトル:穏やか貴族の休暇のすすめ。
著  者 百地
原 作 者 岬
形   態 コミック
レーベル コロナ・コミックス
出 版 社 TOブックス
【管理人評価】
 ・満足度 ★★★★☆(星4.0)
 ・イメージキーワード 
  「貴族」「人たらし」「男の友情(恋愛要素なし)」「異世界転移」
  「Web小説発」
 ・読後の感想
  「正反対の二人の信頼関係が素敵」

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【余談】

コミカライズを読んで、原作小説が気になり読んでみるパターン。
今回、小説本ではなくWeb掲載の方を読みましたが、コミカライズに当たってかなり省略されたり、一部改変されている箇所が結構あるイメージでした。

普段は、原作の方が良いと思う方なのですが、説明箇所が結構長いので、この作品については、思い切りシンプルに話をまとめられているコミカライズの方が、読んでいて楽しく感じました。