タイトル | 三途の川の向こうの君 | |
著 者 | さかもと麻乃 | |
形 態 | コミック | |
レーベル | G-Lish comics | |
出 版 社 | ジュリアンパブリッシング |
ツンデレ霊感ヤンキー少年が見たものは
今時珍しい細眉ヤンキーな主人公・翔太(しょうた)は、隣に引っ越して来た”おとなりさん” 行人(ゆきと)を見て過去を思い出す。
そして、彼と話して以来、妙なものが見えるようになって 。
まさにツンデレの見本!のようなヤンキー主人公と知的でハイソな雰囲気漂う年上高校生との恋とオカルトが絡む「三途の川の向こうの君」。
それでは、レビュー開始。
初恋と言っていいんですか・・・?
黒髪・眼鏡のハイソな雰囲気漂う行人(ゆきと)を見て、翔太(しょうた)が思い出すのは”近所の兄ちゃん” 。
子供ん時 あのお兄ちゃんに変なことをされて以来オレは
女に興味がもてなくなってしまった
エエエエエー!
そんな目覚めも初恋も嫌ですわ・・・。
さらりと流されていますが、管理人的にはここ気になります。
ツンデレと飄々
主人公は、ツンデレ霊感ヤンキーの翔太(しょうた)と行人(ゆきと)のW主人公。
メインは翔太ですが、行人の性格・・・凄い好きです。
「それってオレらのこと?」
「うん」「そうだよ」
未だに”ヤンキー” が存在する街に引っ越して来た行人がヤンキーについて噂話をしているのを聞いて、かっとなりすぐ側の壁を叩き凄む翔太に、平然と頷く行人。
ナニコノ動じない人・・・素敵。
管理人、ツンデレには萌えませんが、こういう落ち着いたキャラ、大好きです。
苛々したり、素直になれなくて荒っぽい態度をとる翔太に、穏やかに微笑む行人。
「君って本当に※※※※ね」(あえて伏字)
第一話「葬列の日」ラストの行人の台詞にやられました。
おおお漏れてるっ。
普段穏やかな人間が、垣間見せる本音というか本性にときめく管理人なのでした。
オカルトとツンデレ
一般的なBL作品と比較して、エロは少なめ軽め。
二人の間で起こるオカルトな現象と行人が気になりつつも素直になれない翔太のツンデレぶり。
そして、色々見えてしまい動揺する翔太と霊感全くなしにも関わらずオカルト現象に目を輝かせ面白がる行人のやり取りが楽しい物語でした。
オカルトといっても、グロテスクだったり凄惨なものではなかったので、最後まで安心して楽しめました。
収録話
翔太が”行人の葬列”を見る「葬列の日」。
突然まとわりつくようになった”何か” の存在に怯える翔太を行人が助ける「拾い物」。行人の女友達の悩み事を解決する「大量発生」。
翔太が苛立った相手の足が透けるとその後その相手がケガをする「漏れ出す」。
視線などの怪奇現象に翔太が怯える「見ている」。
ラブラブな二人とオカルトに動じない行人が描かれたショートストーリー「三途の川の向こうの僕ら」。
こういう軽いオカルト系のお話大好きなので、シリーズとして読みたかったです。
■ブックデータ
タイトル:三途の川の向こうの君
著 者 さかもと麻乃 形 態 コミック レーベル G-Lish comics 出 版 社 ジュリアンパブリッシング
【管理人評価】
・満足度 ★★★★☆(結構好き)
・イメージキーワード
「オカルト」「ツンデレ」「エロ薄め」「ヤンキー」
・読後の感想
「BLというよりはオカルト、そして見事なツンデレでした」
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