タイトル | ねこねこダーリン | |
著 者 | 楢崎 壮太 | |
形 態 | コミック | |
レーベル | ビーボーイコミックス | |
出 版 社 | リブレ |
動揺すると猫化してしまう猫谷家次男の高校生活
猫谷家末っ子亜以(あい)が主人公の「ねこねこハニー」シリーズで冷静沈着・有能なお兄ちゃんぶりを発揮していた猫谷家次男・紗以(さい)が主人公の「ねこねこダーリン」。
前作とほぼ同じメンバーが登場しますが、主人公が変われば視点も変わる。
色々衝撃でした。
それでは、レビュー開始。
主人公紗以が毛嫌いする人間は
前作では冷静沈着、かつ弟の為に的確なフォローを入れるしっかり者。
そんな猫谷家次男・紗以(さい)が苦手とするのが青山善治(あおやま ぜんじ)。
彼が近づくとその匂いですぐ分かる程。
しかしこの善治、柄悪いです。
お前が週番の日って必ずケンカするじゃん
いつもこわい青山が一層怖くなるから嫌なんだよ
クラスメートから”鬼オーラ” が出ていると恐れられる程。
(でも女子にはもてもて)
でも何故か、ぐいぐい紗以に近づいてきてますよ。
猫化・・・しませんよ?
前シリーズでは、三男亜以が落ち込んでは猫化していましたが、今回の主人公紗以は、一度も猫化せず。
さすが冷静沈着次男!と言いたいところですが、善治に対してイラついたり、感情豊かで、あれ?冷静沈着じゃない・・・?
猫化しない分、亜以とは違う習性が。
善治の匂いが苦手で落ち着く為に狭いところに座り込んだり。
が、一番の衝撃は猫草でしょう。
匂いにやられて落ち着く為に猫草を食べる紗以。
人間の姿で猫草。
・・・衝撃的でした。
わだかまる過去
「俺のトラウマは善治なんだから」
いつもは冷静沈着な紗以が感情的になる程善治を嫌う理由。
それは過去にあるようです。
小学校1年生の頃からの付き合いの紗以と善治。
善治・・・爽やか少年過ぎるでしょう・・・という呟きはおいておいて、めちゃくちゃ仲が良かったのが小学校1年生の1年間。
それ以降、高校2年になるまでほぼ接触がないって・・・付き合いが長いっていうんでしょうかソレ。
「俺がトラウマって何なんだよ!意味わかんねえよ!」
二人のこの認識の違いは何なんでしょうか。
紗以が一ヶ月間人間に戻ることが出来なかったというトラウマとは何なのか?
一番の見どころは、そこだと思います。
主人公の代わりに溢れる犬猫
前シリーズでは、猫化した亜以の猫泣き顔が可愛くて癒されたのですが、紗以・・・一度も猫化しないし、過去の猫化シーンでも猫姿出てきません!
その代わりに、いつもの兄、亜以の猫化姿、善治が昔飼ってた犬のアキ(は怖い)、高校に住み着いている猫の主(ぬし)、そして子犬のハル・・・と動物達が溢れてます。
特に豆柴のハル・・・紗以好き好きオーラが出ていて可愛過ぎ。
『わんわんダーリン』で終わってしまってごめんだワン。
ラストのミニ漫画に描かれている通り、豆柴子犬のハルの愛らしさで終わった「ねこねこダーリン」でした。
■ブックデータ
タイトル: ねこねこダーリン
著 者 楢崎 壮太 形 態 コミック レーベル ビーボーイコミックス 出 版 社 リブレ
【管理人評価】
・満足度 ★★★★☆(エロなくていい位)
・イメージキーワード
「獣・人外」「猫」「犬」「トラウマ」「ツンデレ」
・読後の感想
「トラウマネタが好き&間のミニ漫画が可愛い」
【購入可能サイト】
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【余談】
今回登場した善治は、実は三男亜以の親友玄太の兄。
に、似てない・・・。
おおらか&いいヤツな玄太に対して、兄・・・柄悪すぎだし。
前シリーズ以上に玄太のいい人オーラと料理上手っぷりがクローズアップされた感がありますが、兄にぼこられた姿に震えました。
玄太、柔道の段持ちじゃなかったっけ?
その玄太に「俺まだ死にたくないっす」と言わせる兄・善治・・・凶悪過ぎる。
小学生の頃の爽やか少年が、何でこんな凶悪な性格になっちゃうんでしょうか。