BLANCA エディルフォーレの花嫁 (一迅社文庫アイリス)


タイトルBLANCA エディルフォーレの花嫁
著 者スイ
イラスト松本 テマリ
形  態文庫
レーベル一迅社文庫アイリス
出 版 社一迅社

切なく美しい愛の軌跡

両親を亡くし、名もない奴隷として働いていた主人公は、ある日敵国の俘虜(ふりょ)の世話を任される。

言葉も通じない敵国の若き将軍と虐げられた奴隷の少女との切ない恋愛を描いた「BLANCA エディルフォーレの花嫁」。

それでは、レビュー開始。

極限状態の中での出会い

常冬の王国、エディルフォーレ。
銅貨一枚でご主人様に売られた少女“名無し”が世話を任されたのは、牢獄に捕らわれた“将軍”。

言葉も通じない俘虜(ふりょ)である若き青年とのささやかな交流が、主人公の人生を変える。

切ないです

言葉も通じぬ異国。
頼るべき相手は“将軍”である優しい青年のみ。

幼く虐げられていた少女が突然放り込まれた新しい生活。

その不安や困難が詳細に描かれていて胸が痛くなる程。

優しい青年との日常が大事なあまり、恋心を口にすることもできない。

幼い主人公の“わたし”が、成長して自分で自分の道を選ぶまでの8年が一人称で淡々と語られていきます。

切なく悲しい気持ちになるのは、少女の不安定な立場とその不安が一人称の語りから伝わるからでしょうか。

明るくテンポが良い話が好きな人には、このそこはかとなく漂う暗さが耐えがたいかもしれません。

が、切なくて優しいお話でした。

「年の差」「恵まれない環境のヒロイン」というところから、あしながおじさんを連想しました。

■ブックデータ

タイトル:BLANCA エディルフォーレの花嫁
著  者  スイ
イラスト 松本 テマリ
形   態 文庫
レーベル 一迅社文庫アイリス
出 版 社 一迅社
【管理人評価】
 ・満足度 ★★★☆☆(星3.5)
 ・イメージキーワード 
  「切ない」「年の差」「戦争」「不遇ヒロイン」「優しい」
 ・読後の感想
  「切なく優しい物語」

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【余談】

私がラノベを読む際に利用しているのはAmazon。
購入した書籍をKindle Paperwhiteで読んでいるのですが、購入時に挿絵なし→しばらく経って挿絵ありになっていることが時々ある気がします。
うん、実はこのBLANKA、購入したのはもう何年も前のこと。

それを読み直してレビューを書いているのですが(あれ、挿絵・・・なかったよね?)と呟くこと数回。

前は、表紙のみイラストで、挿絵はなかったと思うんですよね。
記憶違いでしょうか。