テンカウント (1) (ディアプラス・コミックス) - 中年東子のRなブックレビュー《BLコミック》

この世にあるものは全て汚い

表紙イラストが印象的で思わず購入してしまった「テンカウント」。
潔癖症の青年が、ふとしたきっかけで出会ったカウンセラーと潔癖症の改善に挑む。

それでは、レビュー開始。

あまりに重い潔癖症

社長秘書の城谷忠臣（しろたにただおみ）は、重度の潔癖症。
それは他人の触れたものが汚くて触れない・・・といった、些細なレベルではなく。

うん、凄い。
もうそれは、”症状” というより重い”病” のレベル。

とあるきっかけから知り合った黒瀬陸（くろせりく）は、出会ってすぐに城谷の潔癖症を見抜く。

あんた潔癖症ですか？
酷そうだからもしまだなら医者にかかった方がいいんじゃない

黒瀬が指摘する城谷の潔癖症とは　　？

外出中は常に手袋を手放せず、手を洗いすぎてその手袋に血がにじむほど。
事故にあう社長を助けようとして手を伸ばすのをためらう。
忘れた手帳をハンカチで直接触れないように手渡されたにも関わらず、消毒せずにはいられない。

・・・深い闇を感じました。

これは仕事じゃありません

実は、黒瀬陸は心療内科のカウンセラー。
だが、カウンセラーとしてではなくプライベートとして城谷に近付いてくる。

俺と友達になってください

彼が示した治療方法。
それは「抵抗がある行為」を抵抗が弱い順から１から１０までリスト化し、順番に実施していくこと。

「１０」にたどり着く頃にあなたは必ず完治しています

はたして城谷の潔癖症は、本当に治るのか？
城谷は黒瀬と一緒に潔癖症と向かい合う。

2巻、3巻と続けて読んだ感想。
管理人は、あまり物語の中に入り込めませんでした。
その理由は・・・。

うん、潔癖症がガチ過ぎてちょっと引く。

あまりに重度な潔癖症は、黒瀬という協力者を得てもそう簡単に治る筈もなく一進一退。
人に触れるのさえためらう潔癖症の相手が、まともな恋愛関係を築ける筈もなく。
その為か、作中の時間が非常にゆるやかに流れるような錯覚を覚えます。

表紙のインパクトから過激なエロBLかと思ったのに！（ｵｲ

という訳で、まだまだ続くシリーズですが、管理人のトキメキ琴線に触れることがなく3冊を読み終えた為、ここで終了しようと思います。

タイトル:テンカウント (1)

著　 者　 宝井 理人
形　  態　コミック
レーベル　ディアプラス・コミックス
出 版 社　新書館

【管理人評価】
　・満足度　★★☆☆☆（星評価2.0）
　・イメージキーワード 
　　「潔癖症」「病的」「カウンセリング」「陰鬱」
　・読後の感想
　　「何だろう、心が動かない」

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