タイトル | クロネコ彼氏のアソビ方 | |
著 者 | 左京 亜也 | |
形 態 | コミック | |
レーベル | ディアプラス・コミックス | |
出 版 社 | 新書館 |
遊んでいるのは誰だ。
いきなり濃厚なシーンから始まる物語。
貞操観念のゆるい猫化人間(クロネコ)の主人公・真悟(しんご)はヤリ○ンと呼ばれる程快楽に素直で遊びまくっている。
どこか厭世的でひねくれている彼にある日突然降りかかった出来事とは。
そんな感じでレビュー開始。
一夜の過ち的な濃厚シーン
本人よく分かっていないままいたしている濃厚シーンから始まる「クロネコ彼氏のアソビ方」。
今まで読んできたBLコミックの中でも5本の指に入るエロさを誇る作品だと思います。
うん、絵柄というか描かれるシーンがね・・・。
BLコミックって結構下手うま系な作家さんが多い気がするのですが(失礼)、その中でも絵が上手く、そしてエロだけでないストーリー展開で引き込まれます。
主人公の真悟は撮影用セット専門の建築会社でアルバイトをして働く猫化人間。
様々な種類がある猫化人間の中でも”イエネコ” で野良猫と同じようなものだと嘯いていたり。
ヤリ○ン、やさぐれ主人公。
そんな彼の目の前に現れたのが、日本で一番のモテ男・ナンバーワンイケメン俳優にして実力派俳優の賀神圭市(かがみけいいち)。
いっくらイケメンつってもありゃちょいイケメンすぎ
俺の好みじゃねーわ
そんな世間話をしつつ遠巻きに眺めている真悟。
が、実際には”俺の好み” どころか側にいるだけで
うっぜぇえええ!
と内心叫ぶ程の毛嫌いぶり。
それがどうして冒頭シーンに繋がった。
イケメン俳優の裏の顔、野良猫の裏の顔
イケメン俳優、腹黒過ぎでした・・・。
いいのか、それで捕まるぞ。
エロさとイケメンぶりにごまかされてほいほい読み進めてしまいましたが、抵抗を感じる人はいるかも。
ドン引きレベルのイケメン俳優の腹黒・鬼畜ぶり(イケメンキャラクター=王子キャラが王道だというのに!)、やさぐれているというか厭世的なツンツン主人公真悟の複雑な胸の内とか、それぞれ一筋縄ではいかない裏の顔。
そんな二人のラストに向けての攻防シーンにドキドキしてしまいました。
強烈なエロシーンが満載のBLもあるし、心理描写が素晴らしいBLもある。
だけど、この2つが両方そろっているのは非常に珍しい。
そんな作品でした。
■ブックデータ
タイトル:クロネコ彼氏のアソビ方
著 者 左京 亜也 形 態 コミック レーベル ディアプラス・コミックス 出 版 社 新書館
【管理人評価】
・満足度 ★★★★★(好みです)
・イメージキーワード
「獣・人外」「猫」「強制」「ツンデレ」「心理描写」「濃厚」
・読後の感想
「よく考えるとかなり凄い話」
【シリーズ一覧】 1. クロネコ彼氏のアソビ方 2. クロネコ彼氏の甘え方 3. クロネコ彼氏の愛し方 (1) 4. クロネコ彼氏の愛し方 (2) 5. 不機嫌彼氏のなだめ方 ※圭市兄が主人公 6. クロネコ彼氏のあふれ方(1) 7. クロネコ彼氏のあふれ方(2) 以下続刊
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【余談】
かなり後になってから気付いたのですが、主人公真悟は「猫化彼氏のあやし方」の主人公に手を出しかけて殴り飛ばされていたクロネコさんですね。
節操なしなところ丸出しの登場でしたが、それが主人公でこんな作品になるとは興味深い・・・。
ていうか、真悟の猫化した時の美猫ぶりにびっくりです。
「猫化彼氏~」の主人公がやけにぶさいくだったのは、わざとだったんですね!
そうだよね、こんなに美猫が描ける作家さんが意図的でなければあんなぶさいくに描ける筈・・・ゲホゴホ。
ちなみにどこか病んでたり複雑だったりするキャラクターが好きなので、管理人の好みは断然「クロネコ彼氏」シリーズです。