ネコ科彼氏のあやし方 (ディアプラス・コミックス) - 中年東子のRなブックレビュー《BLコミック》

可愛い猫にはやられるよね・・・ｱﾚ？

レビューを書こうと過去購入していたＢＬコミックスをごそごそと探索。
何気に獣・人外系のお話が多いのですが、多分これが自分が読んだはじめての獣人・人外系ＢＬじゃないでしょうか。

という訳で、物語早々数ページで主人公が猫に変身してしまったのが「ネコ科彼氏のあやし方」

ＢＬ系での獣・人外系は初めてといっても、同じ作家さんの別名義非ＢＬ（多分・・・）作品「猫科男子のしつけ方」を読んでいるので違和感は覚えなかったという覚えが。

というか、管理人がＢＬに流れた経路がコレですね。

主人公が細眉（そういえば中学時代の担任が『男が道をそれるのと眉の細さは比例する』と言ってたのを思い出すなあ）のツンツン高校生。

犬に吼えられて猫に変身しちゃうなんて可愛い・・・な・・・ｱﾚ？
ぶさ系・・・？

普通こういう作品に出てくるのは、ふくふくとした美猫が描かれるかと思いきや。
野良猫風味なぶさかわ系なのが意外といえば意外。

若さ故？
猫科をコントロール出来ない為に、まともに学校に登校するのも苦労している高校生九重。

猫科動物に変身する猫科人間
ほとんどの普通の人間はその存在を知らない

猫科してしまった時に近づかれた時は猫のフリ。
フリなのに、ある日むさい男にゴロゴロ言わされて屈辱な気分浸っていた九重は、遅刻続きを心配する（猫科人間に理解がない）担任に勧められて保健室でカウンセリングを受けることに。

そこにいたのは、その日の朝にゴロゴロいわされた相手。

むさい男・保健室の先生・夏目。
猫科人間は大変なんだ！とやさぐれる九重とそれをごろんごろん転がしてしまう大人の男・夏目先生とのやり取りが楽しい作品。

うん、もうそれだけで作品の説明が済んだ気が。

特筆するなら猫の描かれ方が凄いなぁと思います。
最初貧弱そうな体型の猫なのに、撫でられてうっとりしている時のふっくらとした猫の瞳とか。
そういう変化を描ける方ってあんまりいないような。
やっぱり猫飼ってるんでしょうねぇ。

そして、話の途中で出てくる野良の黒猫の美猫ぶりにあ然。
やっぱりわざとか！
わざとぶさ系に描いているんですね！作者さん！

個人的には江戸っ子系なお父さんのトラ猫姿が見たかったよ！

ＢＬで獣・人外系ってエロさ強めな印象が強いです。
やっぱり人外要素が絡むと本能とかそっちが強調されて。
ということで、こちらの作品もエロ強めです。

でもなんか自然なので、不愉快には感じないですけど。

うん、獣・人外系ＢＬが好きでエロが好き。
そんな人には安心してオススメできるイラスト良し・ストーリー良しな良作だと思います。

タイトル: ネコ科彼氏のあやし方

著　 者　 左京 亜也
形　  態　コミック
レーベル　ディアプラス・コミックス
出 版 社　新書館

【管理人評価】
　・満足度　★★★☆☆（ネコ科男子はエロい）
　・イメージキーワード 
　　「猫」「獣人・人外」「年の差」「エロい」
　・読後の感想
　　「ネコ好きにはたまりませんな」

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【余談】

実はこの作家さんの少女マンガも読んでいるのですが、少女マンガの作品は、何故かちょっと苦手意識があります。
冒頭であげた「猫科男子のしつけ方」もちょっと苦手。
が、こちら名義のＢＬ作品は全く・・・というか好きなんですよね。
我ながら不思議です。

クロネコ彼氏のアソビ方 (ディアプラス・コミックス)
※今作で間男的に登場し殴られていたクロネコが主人公の”クロネコ”シリーズがあります。「ネコ化彼氏～」と比較して濃厚かつアダルトな雰囲気ですが、管理人お気に入りのシリーズです。