タイトル | 拒絶された花婿 | |
原 題 | The Andreou Marriage Arrangement | |
著 者 | アリスン | |
原作者 | ヘレン・ビアンチン | |
形 態 | コミック | |
レーベル | ハーレクインコミックス | |
出 版 社 | ハーレクイン |
天涯孤独になった主人公と父の愛
父が交通事故で亡くなった
母はとうに他界しており
私は28歳で天涯孤独の身となった
天涯孤独となった主人公に残された父親の遺言は衝撃的なものだった 。
「父はなんてバカな遺言を」
主人公の嘆きから始まる「拒絶された花婿 」。
それではレビュー開始。
遺言で定められた結婚
実業家の親が亡くなった際、その遺産を相続するのに条件がつけられる。
その条件とは”結婚”。
この”遺産相続の為の結婚” って、ハーレクインの中でも、もう一つの様式として確立されているパターンですよね。
今回、カルスーリ・コーポレーションの株式遺贈について「拒絶された花婿」で提示された条件は、
・自分の死後1ヶ月以内に結婚すること。 ・相手は世界的海運王ルーカス・アンドレア氏。 ・遺贈される株式は50% ・25%は未来の夫に売却、残りの25%はルーカス・アンドレア氏に贈与
カルスーリ家のひとり娘であるにも関わらず、結婚しないと50%の株式しかもらえず、結婚しても50%は結婚相手のルーカス・アンドレアのもの。
ちなみに25%で数億ドル換算だそうで。
なんてこと・・・父は私に お金で花婿を買ったのね!?
結婚しないと全く株を手にすることが出来ず、ルーカス・アンドレア以外と結婚した場合は、旦那が25%入手。
しかも期限が1ヶ月以内。
再婚しない娘を心配しての遺言だとしても、父親・・・容赦ないですね。
死後、1ヶ月以内って葬儀して片付けしてたらあっという間に時間過ぎちゃうじゃないですか。
娘を結婚に追いやる完璧な布陣です。
ちなみに二人のスペックは?
主人公のアリーシャ・カルスーリは、カルスーリ社社長ディミトリ・カルスーリのひとり娘。
子どもの頃から英才教育を受け、身を粉にして副社長の座まで登りつめた。
(20代で副社長って凄いな・・・。)
離婚して1年間、特定の恋人はいない。
結婚相手のルーカス・アンドレオは、海運業を柱に全世界に多大な財産を有するアンドレオ・コーポレーションの絶大なる権力をもつアテネ本社の総帥。
結婚に対する意識は?
「私 結婚はもうこりごりなの」
「それでも結婚なんて絶対にしないわ」
断固拒否な主人公アリーシャに対して
「カルスーリ社が手に入り 君は聡明で美しい 僕はいい縁談だと思っているよ」
乗り気なルーカス。
めちゃくちゃテンション違います・・・。
見どころは、仕事でもプライベートでも勝ち組な自信満々なヒーローが、結婚して初めて手酷く拒絶する花嫁に直面するところでしょうか。
私は彼に相応しくない
怯えた少女というより小動物化しているアリーシャの心の傷と恐怖心。
惹かれあいつつ、うまく関係を結ぶことが出来ない二人のもどかしさを楽しむ物語だと思います。
■ブックデータ
タイトル:拒絶された花婿
著 者 アリスン 原 作 者 ヘレン・ビアンチン 形 態 コミック レーベル ハーレクインコミックス 出 版 社 ハーレクイン
【管理人評価】
・満足度 ★★★☆☆(星3.5評価)
・イメージキーワード
「トラウマ」「結婚」「政略結婚」「富豪」「遺言」
・読後の感想
「元凶の扱いというかラストがあっさり過ぎなような・・・。」
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