タイトル | 恋を忘れた公爵 |
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原 題 | The Season For Suitors | |
著 者 | 碧 ゆかこ | |
原作者 | ニコラ ・コーニック | |
形 態 | コミック | |
レーベル | ハーレクインコミックス | |
出 版 社 | ハーレクイン |
箱入り令嬢と放蕩公爵の危険な駆け引き
可愛らしく綺麗(この2つが同時に成立する)な令嬢クララ・ダヴェンコートが、さり気なく助けられるところから始まる「恋を忘れた公爵」
このお話大好きなんです。
タイトルで公爵が忘れたのは、“愛”じゃなくて”恋”なんですよね。
ということで、レビュー開始。
箱入り令嬢の密かな危機
冒頭で人の少ない場所へと男性に連れて行かれそうになるところをさり気なく助けられたクララ・ダヴェンコート。
この冒頭だけで、随分話のポイントが見えてくると思うんです。
・さり気なく庭園で二人きりになろうとする男性がいる程モテモテである
・主人公の身分が高い。
(男性と二人きりになることに困り焦っている)
・男性と二人きり(=不名誉な状況)になろうとしているのに自力で逃げられない主人公
要するに“美しく若いけれど素直で人を拒絶することが出来ない箱入り娘”ってことですよね。
この後、ヒーローであるセバスチャン・フリート公爵の回想が入るのですが、もうヒロイン可愛過ぎ!
主人公が可愛過ぎると思う
ロンドン随一の放蕩者と名高いセバスチャン・フリート公爵は
背が高く品はあり独身ではあるが
社交界で1番手の届かない男性でもあった
フリート公爵からみると友人の妹という立場である主人公。
冒頭すぐのヒーローの回想で、既に知り合いだということが判明します。
出会ったばかりの(といってもわずか1年半前)若さ溢れるヒロインの姿は本当に可愛い。
これは、フリート公爵目線のフィルターも入っているのか?
そんな公爵の下に届けられた1通の手紙。
助けてほしいと窮地を訴える手紙にほいほいとダヴェンコート家を訪れる公爵の姿に悟ります。
「ダヴェンコート家なら30分程で着きましょう」
「バカを言うな行き先は競馬場だ」
ああ、ツンデレか!(違
異なる愛の形の攻防
主人公クララの願いは不埒な真似を仕掛けてくる男性達を退けて幸せな結婚をすること。
美しく財産もある主人公は、フリート公爵とは別の立場で異性に群がられる状況なのですね。
でも、そこは公爵に言い寄る場面じゃないの?と思うのですが、早々に衝撃の真実が。
主人公、既に以前公爵に結婚申し込んでる!
(公爵からでなく主人公からですよ!)
公爵、あっさり断ってる!
誠実な結婚を望む主人公と結婚を拒絶する公爵。
放蕩者の公爵から見れば、主人公は何て純真なんでしょう。
まだ好きだけど下心なく公爵に助けを求める主人公に、ひねくれた放蕩者である公爵がきちんと指南出来るのか?
頑なな公爵の隠された過去とは?
主人公はクララではなくフリート公爵ではないかという程、複雑にひねくれた公爵の葛藤。
様々な点で対極にある二人の攻防が楽しい作品でした。
■ブックデータ
タイトル:恋を忘れた公爵
著 者 碧 ゆかこ 原作者 ニコラ ・コーニック 形 態 コミック レーベル ハーレクインコミックス 出 版 社 ハーレクイン
【管理人評価】
・満足度 ★★★★★(このカップル好き)
・イメージキーワード
「年の差」「放蕩者」「世間知らず」「攻防」「ときめき」
・読後の感想
「主人公可愛い過ぎ!」
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【余談】
放蕩者とはいってもハンサムで品があるヒーロー。
世間知らずというか箱入り娘というか、育ちが良すぎる主人公。
放蕩者対お嬢様の恋愛バトルですが、ガツガツしていない雰囲気が特にお気に入りな理由です。