大富豪と人形の花嫁 (ハーレクインコミックス) - 中年東子のRなブックレビュー《ロマンスコミック》

	タイトル	大富豪と人形の花嫁
	原　題	The Magnate's Tempestuous Marriage
	著　者	花津美子
	原作者	ミランダ・リー
	形　態	コミック
	レーベル	ハーレクインコミックス
	出版社	ハーレクイン

朴訥ヒーローの離婚の危機

ハーレクインと言ったら、お金持ち、ハンサムなヒーローがお約束。
なのに、本作のヒーロー、スコット・マカリスターは、ちょっと違う。

10年前に亡くなった父親の鉱山業の会社を直感で何倍にも大きくした彼は、お金持ちではあるけれど、高校も出ておらず、ヒロインいわく「知力より筋力って感じ」な大柄でたくましい男性。

そう！ハーレクインにありがちな“俺様”傲慢ヒーローでもなく、妻にべた惚れな朴訥ヒーロー。

その彼が、結婚一年目にして直面する羽目になった離婚の危機とは？

それでは、レビュー開始。

でないと僕よりハンサムで魅力的で洗練された男が現れて
僕は永遠に彼女を失ってしまう

出会ったその日にデートに誘い、1週間後に愛を告白。
3ヵ月後には結婚と電光石火で最愛の女性を手に入れた大富豪スコット・マカリスター。

1頁目からいきなり一目ぼれのシーンが描かれたかと思いきや、次のページには、衝撃の一文が。

そして1回目の結婚記念日を迎えた今
妻は『元妻』になろうとしている

いや、急展開過ぎです！
一体どうしてこうなった。

何が珍しいって、ヒーローの自信のなさですよね。

普通、学がないヒーローだとしても『自分の腕だけでのし上がってきた！』という自信というか男臭さを感じさせるヒーローがハーレクインには多いのですが、このヒーロー・・・大富豪とは思えぬ朴訥・素朴な雰囲気。

もう妻が好きで好きで仕方がなくて、離婚の危機に右往左往。

ハーレクインのヒーローとしては、凄く新鮮です。

妻大好き夫なヒーローとヒーローが、誤解ですれ違う。
でも離婚危機のきっかけは、誤解よりも誤解を受けたヒーローの行動のせい？

やっちゃったなヒーロー！

でも、双方のわだかまりとなった出来事が、めちゃくちゃストーリーに効いてて、良かったです。

多分、それがなかったらさらっと読み終えてしまうよくあるストーリーで終わっていた気が。

夫婦の深い愛情を感じされる物語。
お勧めです。

タイトル:大富豪と人形の花嫁

著　　者　花津美子
原 作 者　ミランダ・リー
形　  態　コミック
レーベル　ハーレクインコミックス
出 版 社　ハーレクイン

【管理人評価】
　・満足度　★★★★★（満足！）
　・イメージキーワード 
　　「離婚の危機」「べた惚れ」「朴訥ヒーロー」「夫婦」
　・読後の感想
　　「予想外なエロ印象」

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【余談】

これ、本家ハーレクインのサイトで「傲慢ヒーロー」のタグがついているんですよ。
いやいや、このヒーローが傲慢だったら、他の作品のヒーローはとんでもないですよ。
・・・もしかして、原作だと性格が違うのかな？