死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから (※ただし好感度はゼロ)


タイトル死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから (※ただし好感度はゼロ)
著  者白川 蟻ん
原作者六つ花 えいこ
形  態コミック
レーベルFLOS COMIC
出 版 社KADOKAWA

元気!可愛い!へこたれないヒロインの魅力

明るく元気で憎めないヒロインの物語は大好きなんですが、中々そんな素敵ヒロインが出てくる物語に遭遇する機会はありません。

が、久々に出会っちゃいましたよ。

もうこの主人公可愛いー!と叫びたくなったのは、Web小説発のコミカライズ「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから (※ただし好感度はゼロ)」。

それでは、レビュー開始。

いちゃラブキスシーンから始まる物語。

何度でも—。
そう何度でも君に会いにいく
君との未来に会いに 気が遠くなるほどの時を
“もう一度”またここから

“少女”が涙を流しながらベッドの上で目を覚ます不穏なシーンから始まったかと思えば、唐突に恋人との熱烈いちゃラブキスシーンへ。

主人公オリアナ・エルシャ17歳は、魔法学校最終学年。
卒業を間近に控え、美しい恋人・ヴィンセントと仲睦まじい。

が。
どこか不安そうな様子を見せる恋人。

「今日は・・・離れていたくない」

あれ?何か不穏な気配?

補講の為に一旦離れ、待ち合わせの談話室に向かったオリアナが見たのは
ソファで眠るヴィンセントの姿。
・・・ではなく、眠るように亡くなった姿だった。

血を流している訳でもなく、首を絞めた痕もない。

彼は、何が原因で死んだのか?
衝撃に慟哭するオリアナは、その場に倒れ意識を失う。

唐突な巻き戻りと最愛の彼との再会

恋人とのいちゃいちゃラブラブシーンから、死亡、そして巻き戻り。
7歳の自分に戻ったオリアナは、ヴィンセントと一緒に死んだことを悟り、魔法学校での再会を決意する。

歴史を変えることを恐れ、自分が過去に戻っていること、恋人のヴィンセントが同じ世界に存在することを確認した後は、魔法学校に入学した時に再会することを夢見て黙々と努力。

その間、何と7年。
我慢強いなヒロイン。

「会いたかった!」

入学式でヴィンセントの姿を見かけ、思わず抱き着くオリアナにヴィンセントは冷たく言い放つ。

「申し訳ないが 人違いだろう」

ヴィンセントに一度目の人生の記憶はなかったのだ—。

元彼?のツンが酷くて不憫すぎる

眉目秀麗。“竜の血を引く”といわれる公爵家の跡継ぎであるヴィンセントは、魔法学校でのオリアナ含む庶民からも一目置かれる優等生。

そんな彼に対して、オリアナはド・庶民。

しかも、入学式に突然抱き着いてきて訳の分からないことをまくしたてたオリアナは、ヴィンセントから変な人扱い。

いや、もう一度目の人生でどうやって恋人同士になったんだ・・・と思う位、ヴィンセントは冷たいです。

冒頭のわずかなページの中で、あんなにラブラブだったのに!
どちらかというとヴィンセントの方が好き好きモードだったのに!
というか、ヴィンセントの方が一目ぼれだった・・・だと・・・!?

思わず心の中で叫びたくなる位、冷たいヴィンセント。

冷たくされてもめげずに猪突猛進に好意を露わにするオリアナが、不憫すぎる。
色々と出てくる一度目の人生での二人のラブラブなシーンやら、死に戻ってからのオリアナの努力とか、もう胸が詰まりますよ・・・。

猪突猛進する主人公が可愛すぎてすっかり忘れてましたが、冒頭のオリアナとヴィンセントが何故死ぬことになったのか、何故過去に巻き戻った(死に戻った)のかというミステリー要素もあるんですよね。

主人公、可愛すぎでしょ

嫌われても冷たくされてもめげずに愛情表現を惜しまずぶつかっていく主人公・・・本当可愛いです。

時々落ち込みながら、それを好きな人に見せずに笑う姿には、もうきゅんとしちゃいますよ。(1巻では、ヴィンセントはとてもデレる気配がないけれど)

実は、冒頭を読んでめちゃくちゃときめいて続刊を待ちきれず原作(Web小説版)を読んだのですが、凄く上手にコミカライズされているなと感じました。

最初は、ちょっと苦手な絵柄だな・・・と思っていたのですが、エピソードのまとめ方や、主人公の元気で可愛いところが原作よりうまく伝わってくる気がします。

コミカライズは、小説のように登場人物の心情描写が薄くなることが多くて、やっぱり原作の方が良いなーという感想になることが多いのですが、こちらは原作よりもぐいぐい登場人物の魅力が伝わる感じ。

絵柄が好みでないなんて思ってごめんなさい。
読んでいる内に気にならなくなる位、ぐいぐい引き込まれました!
魅力的な原作とそれを更に魅力的に見せる作家さんの組み合わせは、最強ですね。

■ブックデータ

タイトル:死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから
    (※ただし好感度はゼロ)
著  者  白川蟻ん
原作者  六つ花えいこ
形   態 コミック
レーベル Flos Comic
出 版 社 KADOKAWA
【管理人評価】
 ・満足度 ★★★★★(大好き!!!)
 ・イメージキーワード 
  「魔法」「ファンタジー」「巻き戻り」「元気ヒロイン」
  「胸キュン」「ミステリー」
 ・読後の感想
  「可愛い。とにかく主人公が可愛すぎる」

【購入可能サイト】
・Amazon
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)
・楽天kobo
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから 1 (※ただし好感度はゼロ)【電子限定特典付き】【電子書籍】[ 白川 蟻ん ]
・Renta!
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)【電子限定特典付き】
・eBookJapan
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから 1(※ただし好感度はゼロ)【電子限定特典付き】
・honto
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから 1 (※ただし好感度はゼロ)【電子限定特典付き】
・BOOK☆WALKER
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから 1 (※ただし好感度はゼロ)【電子限定特典付き】
・コミックシーモア
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから 1 (※ただし好感度はゼロ)【電子限定特典付き】

【余談】

私が読んだ原作はWeb小説版ですが、こちらの作品商業小説版もあるんですよね。
Web小説版と商業小説版は、どれ位違いがあるのか気になるところではあります。

タイトル死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)1
著  者六つ花 えいこ
形  態コミック
レーベルアース・スター ルナ
出 版 社 アース・スター エンターテイメント