タイトル | お忍び王子とヒミツな姫君 | |
著 者 | 合川イサキ | |
形 態 | コミック | |
レーベル | ミッシイコミックス | |
出 版 社 | 宙出版 |
没落貴族の宮廷出仕
アルゼ王国王都ロイドの下町貴族・エドガーは、実は亡くなった双子の兄になりすましている妹のエドナ。
貴族の当主が男性しか認められない為、兄が亡くなってからお家取り潰しを避ける為、病弱な母親と妹達の為にも兄に成りすまして過ごしている。
借金返済の為、第3王子オスカーの専属侍従として働くことになったエドナの運命は?
それではレビュー開始。
悲壮感なしの王道ストーリー
双子の兄を幼い頃に亡くし、病弱な母と妹達の為に男として生活しているエドナ。
家は没落し、借金の形に土地や屋敷、そして子爵の地位までも奪われようとしているにも関わらず、悲壮感がないのは主人公の性格からでしょうか。
借金取りの挑発にのって、第3王子の専属侍従に応募したエドナ。
「君の本当の名は何て言うんだ?お嬢さん」
そこにいた品のいい身なりと柔らかな物腰の第3王子・オスカーは、前日、納屋に忍び込みエドナと刃を交わし、キスを奪っていったセクハラ男だった!
お家取り潰しにならないように正体を隠している主人公と、昼と夜では別の顔を持つ第3王子とのどたばた劇。
特に、
完全に下町の兄ちゃんだ
とエドナが呟く
ちょう腹黒くて大人げない
夜の”黒王子” モードと
非の打ち所のない優雅な王子っぷり
“白王子” モードのオスカーの落差は楽しいです。
優しい恋愛物語
難を言うならば、あまり恋愛恋愛した物語ではないなぁ・・・という感想。
身分を隠して専属侍従とした働く場面や、黒王子モードのオスカーとのお忍びは楽しいのですが、波乱万丈・劇的な恋愛物語を期待すると肩透かしかも。
ラストは、『え、いきなり恋愛ハッピーエンド?』 と、唐突に感じました。
跡取りがいないエドナの家や、借金は無事返せるのかとか。
(まあ専属侍従として働けたなら返せるのだろうけど)
王子と恋愛に落ちるならば、乗り越えなければいけない山が一つ二つはある訳で。
そうした葛藤や障害を乗り越えていくところが読みたかった気がします。
とはいえ、くすりと笑えるような楽しく優しい物語でした。
■ブックデータ
タイトル:お忍び王子とヒミツな姫君
著 者 合川イサキ 形 態 コミック レーベル ミッシイコミックス 出 版 社 宙出版
【管理人評価】
・満足度 ★★★☆☆(星評価3.0)
・イメージキーワード
「身分差」「貴族」「男装」「ギャップ」「ほのぼの」
・読後の感想
「本編よりもお母様の寝癖4コマに笑いました」
【購入可能サイト】
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