タイトル | お兄ちゃんに、恋をした。~100億の星空の下で~ | |
著 者 | 山口ねね | |
形 態 | コミック | |
レーベル | YLC | |
出 版 社 | 宙出版 |
禁断なようで禁断でない
個人的に禁断兄妹モノってそれ程惹かれるジャンルではないのですが、家族の絆エピソードがやけにぐっときたのが「お兄ちゃんに、恋をした。~100億の星空の下で~」。
それでは、レビュー開始。
それが理由で止めますか?
「神様が見てるよ。」
初めての彼とのお泊りで、兄の言葉を思い出し、寸止めで彼から遁走してしまったのは主人公の早瀬朝子(はやせ あさこ)。
気まずい思いで朝帰りをしたところを東京の大学に通う兄・薫(かおる)が出迎える。
深い絆には理由がある
兄・薫がシスコンなのには理由がある。
私は捨て子だった
雪の降る日、何時間も寒空の下、毛布一枚で放っておかれた赤ん坊を見つけたのは幼い薫。
失われかけた命を目の当たりにし激しいショックを受けた薫は、一命を取りとめた時には妙な使命感にとらわれ朝子を育てる決意をしたらしい。
ショックのあまり愕然とし涙を流す小さい薫は可愛いです。
そりゃショックだろうなぁ・・・というのと、色恋以前に強い絆で結ばれた二人の関係にも納得。
兄もシスコンなら妹もブラコン。
でも、変にべたべたした関係でもなく、過去があって現在がある優しい関係だと思います。
つきあっている間はさ 同じ星空を見てるような気がするんだ
でも星空は100人いれば100の星空があるんだよ
兄・薫が妹・朝子を思いやって語る星空の話が素敵過ぎ。
収録話
二人が恋愛関係になるまでの表題作「100億の星空の下で」。
昔からモテモテだったという兄の経験の深さ(修羅場慣れ)の一端が垣間見え、両親との関係が気になりだす「きみの空にぼくを」。
兄がひた隠す10年前の罪とは 。
最初に朝子の星空を見てると
間違ったのはオレだったんだ
兄視点のシリアスからの結末までを描いた「ハックルベリーの箱庭」。
大学受験中の兄・薫の物思いを描いた書き下ろし短編「primary」の全4編。
作品を通して描かれる幼い薫の思いが胸を打つ作品でした。
■ブックデータ
タイトル:お兄ちゃんに、恋をした。~100億の星空の下で~
著 者 山口ねね 形 態 コミック レーベル YLC 出 版 社 宙出版
【管理人評価】
・満足度 ★★★★☆(エピソードが素敵)
・イメージキーワード
「兄妹」「家族」「叙情的」「エロい」「捨て子」
・読後の感想
「兄・薫の物語ですね」
【購入可能サイト】
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【余談】
さすがTLコミックというか・・・エロシーン満載です。