100年ロマンス (カルト・コミックス sweetセレクション)


タイトル100年ロマンス
著  者千川 なつみ
形  態コミック
レーベルカルト・コミックス
出 版 社笠倉出版社

運命の人を探す女の子

一目で惹かれて永遠を予感するような

そんな夢物語を思い描く主人公と変質者(?)との出会いを描いた表題作含む3つのカップルの恋愛を描いた「100年ロマンス」。

今回、レビュー記事を書こうとして思ったんですが・・・意外と中身が予想しづらいタイトルだと思います。

それでは、レビュー開始。

「悩めるひよこ」

一作目は表題作ではなくこちらの作品。
世の中に楽しいことは溢れているのに、今日も元気にしかめっつら。
そんなクラスメート・桜義之(さくら よしゆき)が気になるのは女子高校生の小竹香(こたけ かおり)。

きっかけはコンビニでお気に入りのプリン(最後の一個)を買われてしまったことから。

学年トップのガリ勉・桜はいつもしかめっつらで、楽しそうな顔をしているところを見たことは一度もない。

そんな彼は、コンビニで見かける度にいつも2つの商品を手に取り真剣に悩んでいる。

・・・あたしなら**にする

思わず声を掛けてしまったことから、物語が動き出す。

表情が分かりづらい桜の態度に一喜一憂する主人公が可愛いですが、何気に勉強を『趣味だもの』と言う桜の最後の1コマが地味にツボにはまりました。

Hシーンはページ数少ないのにやけにエロく感じます。

「100年ロマンス」

あたし 犯されて殺される  

ひとり暮らしの大学生・嘉永(かえ)は、突然降り出した雨に慌てて洗濯物を取り込もうと駆け込んだベランダで男物のパンツを持った不審者・大和(やまと)と遭遇する。

“永遠の愛” そして “運命の人” を探して日々努力を重ねる嘉永が出会った変質者、もといズボラな曲者野郎との年の差恋愛。

恋愛物だけど、ちょっと家族愛的なものを感じるのは、大和が結婚経験者だからでしょうか。
前後編なので、結構読み応えがあります。
後編主人公の気合空回りっぷりが可愛いかったです。

「きみに恋風」

恋なんてめんどくさい
「嬉しい」も「悲しい」も振り幅が大き過ぎて疲れるだけ

恋なんていらないと呟く主人公・江古田(えこだ)は、ある日ひょんなことから彼氏でもない友達でもないバイトの同僚・椎名(しいな)を部屋に泊めることに。

居心地がいいと何だかんだ入り浸る子どものような彼に振り回される物語。

してやったりな椎名が凄くいい味出してます。
これは、振り回されるわ・・・。

三者三様の物語

ガリ勉・マジメ彼と無精で大雑把な年上彼、無邪気で子どもっぽい年下系男子と、それぞれタイプが違う男性との恋愛物語。

短編集だと、これはちょっと好みとはずれるなぁ・・・という作品があるものですが、こちらは3作品とも楽しく読み終えました。

まあTL作品なので、エロシーンは当然あるのですが、どれもがっつりエロい感じがします。
「悩めるひよこ」なんてページ数少ないんですけどね・・・。
そして、白抜き場面1つあって、微妙に衝撃を受けました。
いや、BLは多いけど、TLってあんまり白抜きないイメージだったので。

可愛くて、エロも濃厚。
そんな印象の作品でした。

■ブックデータ

タイトル:100年ロマンス
著  者  千川 なつみ
形   態 コミック
レーベル カルト・コミックス
出 版 社 笠倉出版社
【管理人評価】
 ・満足度 ★★★★☆(星3.5評価)
 ・イメージキーワード 
  「可愛い」「エロい」「学生」「年の差」
 ・読後の感想
  「エロシーンなくても良いお話」

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