タイトル | 黒い恋人 | |
著 者 | いいじま凛 | |
形 態 | コミック | |
レーベル | MIU 恋愛MAX COMICS | |
出 版 社 | 秋田書店 |
貧乏女子が狙うのは
拝啓サンタ様
私が欲しいのはシルバーのブレスでもゴールドのネックレスでも
ダイヤのリングでもありません
貧乏ニートな詩(うた)が狙うセレブ男性の条件は 。
がさつで根性たくましい主人公の図々しさが笑える「黒い恋人」。
それでは、レビュー開始。
望むのは”魔法のカード”
主人公・沢野詩(さわの うた)が望むのは、セレブの中でも”魔法のカード”(=ブラックカード)を持つ男性。
ブラックカードとは?
ブラックカードは、クレジットカードにおいて最上位のグレードに位置付けられるものの通称である。このグレードのクレジットカードの券面の色がブラック(黒)である場合が多い為、こう呼ばれるが、提携カードなどは必ずしも券面の色が黒であるとは限らない。 Wikipediaより
ちなみに私が他の作品で読んだ時はブラックカード=額面制限なしのカードと書かれていましたが、実際はカード会社によって違うそうな。
予備校時代に塾講師・塾生の関係だった年下の滝秋人(たき しゅうと)の部屋に入り浸り、日夜ブラックカードの持ち主を探す日々。
目の前のセレブに興味なし
ちなみに序盤から詩に振り回されている秋人は、実は結構な優良物件。
お金も持ってて顔もそこそこで億ションにひとり暮らし
(家族はロスにいる)
なのに全然主人公の眼中に入らないのは、年下(学生)だからか、付き合いが長いからか。
だいたい金持ちなのはあんたじゃなくて親でしょ?
もしもお姉さんが跡継いだらあんたなんて全く価値なくなるじゃん
恐ろしい程現実的な主人公・・・。
でも、狙う相手の前ではネコを被りまくる主人公が、本性を露わにする二人のやり取りが楽しいです。
超現実的な詩にぎゃふんといわされているせいか、年下のせいか、お金持ちなのに驕らず自然体な秋人がいい感じです。
秋人の部屋の前で相手と別れて高級マンションに住むお嬢様の振りをしてみせたり、冷蔵庫の中身を物色したり、秋人の姉のファーやらブーツやらを持ち出したり、主人公、やりたい放題ですが。
秋人もぎゃーぎゃわめきつつ、何だかんだで詩を憎からず思ってるようで。
貪欲なその理由は?
秋人いわく『結構生徒に人気があった』塾講師であったにも関わらず、ニートで秋人にたかりつつブラックカードの持ち主にこだわるその理由は?
ただ強欲なだけでなく色々事情があったようで 。
徐々に明かされるその辺の事情が見どころでしょうか。
黒は黒でも色々あるよ
全部で6話収録されている「黒い恋人」。
“黒い” ものは、ブラックカード含めて主に3つ出てきます。
う、うーん・・・その黒さこだわる人いるの?
というような下品なネタも。
この作家の方の絵柄は、正直あまり好きではない(失礼)のですが、何でしょう、笑いと下品とエロのバランスが凄く良くて、下品なネタ込みでも不愉快にはなりませんでした。
気がつけば一気に最後まで読了。
面白い物語でした。
■ブックデータ
タイトル: 黒い恋人
著 者 いいじま凛 形 態 コミック レーベル MIU 恋愛MAX COMICS 出 版 社 秋田書店
【管理人評価】
・満足度 ★★★★☆(面白い)
・イメージキーワード
「肉食系」「笑える」「エロ」「下品」「楽しい」「黒」「年下」
・読後の感想
「こういう笑いを含んだお話って好き」
【購入可能サイト】
・Amazon
黒い恋人 (MIU 恋愛MAX COMICS)
・楽天kobo
黒い恋人【電子書籍】[ いいじま凛 ]
・Renta!
黒い恋人
・eBookJapan
黒い恋人
・honto
黒い恋人(電子書籍)
【余談】
話の中に”崖の上のポニョ” ネタが出てきました。
一時期やたら聴いたなぁ。
『ポーニョポーニョポニョ魚の子~♪』
映画館に観に行きましたが、実はちょっとポニョの変身シーン(?)が怖かったのは内緒です。