ウサギの王国 (幻冬舎ルチル文庫)


タイトルウサギの王国 [ウサギの王国シリーズ]
著  者松雪奈々
イラスト 元ハルヒラ
形  態文庫
レーベル幻冬舎ルチル文庫
出 版 社幻冬舎

深く考えたら負け!なお笑い系BL

これ、何を切っ掛けに購入したのか記憶にないのですが。
まさかBLにこんな分野があるとは!

声に出して笑いたいBL、それが「ウサギの国の王国」

不思議の国のアリス?いえいえうさぎ島のイナバさん

主人公はカメラマンの稲葉泰英(やすひで)。

彼は別名うさぎ島と呼ばれる場所に仕事でやってきて、あっさりと異世界に滑り込む。
そこで出会った人々は、2m近い屈強な体格とうさ耳を持つうさぎ族だったのだ!
・・・って書くと何だかB級感漂いますが。

何だろう、凄く面白いです。

「裸で色白でイナバという名・・・。もしやあの伝説のお方では」

何故かパンツ1枚で倒れていた主人公。
うさ耳集団に囲まれてぼんやりしている内に、怪しげな方向に。

「兎神だ!」
「兎神!」
「ついに兎神が降り立ったと、みんなに伝えねば!」

あっという間に”兎神”なるものに祭り上げられる。
この兎神、とんでもない設定になってまして。

未曾有の災厄が訪れるとき、守り神である兎神が舞い降りて(略)~島を守ってもらう代償として王が毎晩エッチして兎神を喜ばせないといけない

トンデモ設定にあ然とする主人公。
でも、うさぎ族の熱意に流れ流されどこに行く。

異世界とは常識が異なる世界のこと

トンデモ設定はあるのですが、ひたすらエロさ重視の小説ではありません。
はっきり言いましょう。
お笑いです。(きっぱり

いかつい大男達の頭の上についている可愛いうさ耳。
平々凡々なあっさり顔をしたアラサー主人公がこの世の生き物でないような美しく妖艶な姿と崇めたてられる光景。

常識と非常識がひっくり返ると何でこんなに面白いんでしょう。
主人公泰英が何気なく漏らした言葉や態度にアワアワと衝撃に震えるウサ耳族の反応に主人公でなくても呟きたくなりますよ。

「・・・はい?」

日本と似て非なる常識とうさぎの習性を絡めた世界がこんなにも面白いとは!
というかBLってお笑いもあるんだ!?

また新しい世界を知ってしまったと思う管理人でした。

■ブックデータ

タイトル:ウサギの王国
著  者  松雪奈々
イラスト 元ハルヒラ
形   態 文庫
レーベル 幻冬舎ルチル文庫
出 版 社 幻冬舎
【管理人評価】
 ・満足度 ★★★★☆(笑える!)
 ・イメージキーワード 
  「笑える」「異世界」「ギャップ」「人外・獣人」
 ・読後の感想
  「突っ込みを入れたくなるBL(そんなのがあったとは)」

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