タイトル | アブノーマル・スイッチ―誘惑の誤算 |
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著 者 | かのこ | |
イラスト | 雨 | |
形 態 | 文庫 | |
レーベル | らぶドロップス | |
出 版 社 | パブリッシングリンク |
いや、マジで怖いって
思わずそう呟いたのは「アブノーマル・スイッチ―誘惑の誤算」。
ふとした拍子に引きずり込まれるアブノーマルな世界。
現実設定のお話は、やけにリアルに想像してしまい怖いんです。
それでは、レビュー開始。
同期の男子との微笑ましいやり取り
『さっき人事の井上さんにマカロンもらったから、ひとつ佐野にあげるよ』
『私は菜月ちゃんにクッキーもらったから交換しよ』
“私” こと佐野芽衣(さの めい)と2つ年上の同期・藤澤くんの仕事上のメールついでにお菓子のやり取りをするシーン始まる「アブノーマル・スイッチ―誘惑の誤算」。
正直微笑ましいです。
総務課で事務職として働く芽衣とシステムエンジニアとして働く技術職の”藤澤くん” は同期入社。
大学院卒の為、芽衣より2つ年上の藤澤は、入社当初から即戦力で、社内でも上位の出世有望株。
人当りの良さから同性や先輩にも妙に好かれて時々いじられていたりする。
雰囲気がとても柔和で気配り上手。
“人に強く言えない性格” である芽衣も何かと頼みごとがしやすい彼との会話は、非常に和やか。
そんな中、業務ついでにお菓子のやり取りをしていた芽衣は、突然彼の前で泣きだしてしまう。
「・・・まじめ・・・」
「ん?」
「そんなつもり・・・ないんだけどな・・・」
失恋の痛手
「芽衣は真面目すぎてつまらない」
そう言われて3年間付き合った彼から別れを言い渡されたのは、わずか1か月前のこと。
まだまだ傷が深い芽衣は、藤澤と一緒に飲みに行き話を聞いてもらう内に酔い潰れ彼の部屋に運び込まれる。
「藤澤くん、迷惑じゃなかったら・・・私に、教えて・・・」
「なに?教えてって」
「どうやったら、色気、身につくか・・・いい女になれるか・・・経験値、積みたい。・・・教えて、欲しい」
酔っ払って自暴自棄になった主人公の暴走。
色気を教えろと迫るエロモード。
うん、よくある流れだと思うんですよ。
ここまでは。
地雷を踏みぬいた主人公の未来は
「佐野、ダメだって・・・!」
人当り良く皆にからかわれる愛され体質な”藤澤くん”。
突然泣き出した芽衣を飲みに誘って、話を聞いてあげたり、本当気配りの人。
酔っ払い暴走した芽衣に迫られても冷静に制止していますが・・・。
その豹変が凄かった。
「佐野は随分と俺のこと舐めてるみたいだね」
はたして彼は、どのようなスイッチでどのように豹変するのか。
見どころはやはりそこでしょう。
管理人的には、本気で震えました。
いや、全く予想していなかったし、冒頭のやり取りからそんなキャラになるとは思えず・・・。
表紙を見ていれば察することが出来たのでしょうが、Kindle端末から注文したので、表紙表示させてなかったんですよ!
「アブノーマル?どんなエロ設定かなー?」
なんてうきうきわくわく読み出したらトンデモナイ展開に度肝を抜かれました。
だから現代設定ダメなんだって。
リアルに想像してしまい、もし自分がこの状況に陥ったら血の気が引くどころじゃないわ・・・と怖れおののいたのでした。
何の覚悟もしていなかっただけに、豹変怖い。
もし本当に自分の周りに藤澤みたいな人間がいたとして、こういう展開になったらもうショックで出社拒否しちゃいそう。
アブノーマルな世界、受け入れられる人にはハッピーですが、受け入れられない人にとっては、ただただ恐怖と嫌悪しかないでしょう。
その辺に抵抗ない人にとっては、かなり濃厚なエロが楽しめる物語だと思います。
■ブックデータ
タイトル: アブノーマル・スイッチ―誘惑の誤算
著 者 かのこ イラスト 雨 形 態 文庫 レーベル らぶドロップス 出 版 社 パブリッシングリンク
【管理人評価】
・満足度 ★★★☆☆(星評価3.0)
・イメージキーワード
「豹変」「強制」「SM」「縛り」「下僕」
・読後の感想
「豹変怖い。マジ怖い。」
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【余談】
改めてタイトルを見ると、話そのものですね。
主人公の誘惑(というには拙いけど)にアブノーマルな性癖を持つ人間のスイッチを押してしまったと。
まさか物腰柔らかな人間が、アブノーマルだなんて気付かないでしょう。
本当怖いわ。