タイトル | Under the Rose | |
著 者 | 船戸明里 | |
形 態 | コミック | |
レーベル | バーズコミックス | |
出 版 社 | 幻冬舎 |
恐ろしく陰鬱で厳格な貴族の世界
少女漫画というには、あまりに陰鬱で閉塞感溢れる貴族の世界を描いた「Under the Rose」。
しかし、このいたたまれないような暗さが癖になる?
それでは、レビュー開始。
没落貴族の子息が行く先は
「Under the Rose(アンダーザローズ)」冬の物語が描かれる1巻の主人公は、ライナス・キング。
侯爵家だった彼の家は没落し、弟のロレンス・キングと共に海辺のあばら屋から、父親が住むロウランド家に引き取られることになる。
侯爵からみれば、伯爵であるロウランド家は格下。
ただし、ロレンスが精神を張り詰め、敵意をむき出しにするには、様々な理由があった―。
何故、母親は死んだのか
ロウランド家で待っていたのは、生まれてから11年間、一度も会ったことのない父親。
腰が低く優しいロウランド伯爵には正妻とその4人の子どもがいた—。
自由奔放だった母親・グレースが妾であり、自分が侯爵の庶子であるという屈辱。
そして、ロレンスは、屋敷で亡くなったグレースの死について調べ始める。
ロレンスがたどり着く真実と選択した未来とは—。
陰鬱で緊迫感に満ちたストーリーは、分類するならミステリーの類か文学か。
(あれ、これTLコミックのところに入れていいのだろうか・・・)
何と紹介すべきか言葉に迷います。
何とも言えない哀切を感じるラストでした。
そして、ドロドロは加速する
ライナスが主人公の「冬の物語」は2巻最初で完結し、以降は、時系列を引き継いでロウランド家にやってくる美しい家庭教師 レイチェル・ブレナンが主人公に。
一癖も二癖もある子どもたちとの関わり合いだけでなく、真っすぐで厳格なレイチェルには到底受け入れることの出来ないロウランド家の在り方が明らかになる。
それぞれが抱えた複雑な想い。複雑な人間関係。
・・・更にドロドロとした世界が広がっていきます。
もう色々と救いがなさ過ぎて、読めば読む程、暗い気分になっていくような。
でもついつい読み進めてしまう不思議な中毒性。
恋愛物やハッピーエンドな明るい話が好きな人は、避けてー!と叫びたくなるストーリー。
ドロドロ覚悟でお読みください。
■ブックデータ
タイトル:Under the Rose(アンダーザローズ)
著 者 船戸明里 形 態 コミック レーベル バーズコミックス 出 版 社 幻冬舎
【管理人評価】
・満足度 ★★★☆☆(救いのない物語)
・イメージキーワード
「陰鬱」「貴族社会」「家族」
・読後の感想
「あまりの陰鬱さが逆に癖になるような・・・。」
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Under the Rose 1巻
【余談】
これ、電子書籍で購入して分からなかったけど「青年漫画」でした。
恋愛要素は、ほぼないといっても等しいですし、迷いましたがこの内容を少女漫画カテゴリに入れるのは無理がある・・・ということでTLコミックレビューとさせていただきます。
実は、Under the Roseの何年後かを舞台にしたロウランド家の兄弟を描いた「Honey Rose」という作品があるのですが、こちらは同じく兄弟・家族を描いた作品ながら救いがあるストーリーになっています。
Under the Roseでは少年だった兄弟が、すっかり大人になった姿で描かれているので、その変化にちょっとニヤニヤしちゃいます。
気になる方は、こちらの作品も読んでみて下さい。
(でも一部ネタバレになってしまうのかな?)
タイトル | Honey Rose 【合本版】 | |
著 者 | 船戸明里 | |
形 態 | コミック | |
レーベル | バーズコミックス | |
出 版 社 | 幻冬舎 |