ラブリラン (Kissコミックス)


タイトルラブリラン
著  者天沢アキ
形  態コミック
レーベルKissコミックス
出 版 社講談社

目が覚めたらそこは 新しい世界

主人公の南サヤカは、IT企業勤務。
数年どころか彼氏いない歴30年のバリバリの処女。

十年来の想い人から初めてデートに誘われて、期待と緊張の中眠りについたサヤカは、目覚めると見知らぬ部屋で目を覚ました。

失われたひと月の記憶。
たったひと月の間に自分自身も恋愛も激変していた主人公。

徐々に明らかになる事実にときめく「ラブリラン」。

それでは、レビュー開始。

王子様が現れるのを そっと目を閉じて待っている

30歳にして誰とも付き合ったことがない高齢処女のサヤカ。
眼鏡にパンツスタイル。
学生時代から変わらぬ“浪人生”みたいな格好で、職場から腫物扱いされている。

そんなサヤカが十年来の想い人・鷺沢(さぎさわ)君とデートすることになり期待に満ちた眠りについた夜。

目が覚めた時には、職場の同僚でどこか皮肉げな“町田くん”が心配そうに顔を覗き込んでいた。

見知らぬ部屋で荷物を上げようとしていた椅子から落ちて気を失っていたらしい。

何故か彼の部屋で倒れていた自分に困惑するサヤカに町田くんは、衝撃の言葉を口にする。

「サヤカは先週から おれんちに住んでんだろ」

ひと月の間の激変

頭を打った衝撃で一時的にひと月分の記憶を失ったらしいサヤカ。
しかしそのわずかひと月の間にサヤカの環境は激変していた—。

・町田くんと付き合って彼のマンションに引っ越してきた
・クローゼットに見知らぬたくさんの可愛い服
・眼鏡はコンタクトに

しかし、十年来の想い人・鷺沢君がいた筈なのに他の人を好きになること自体が信じられない。

楽しみにしていたデートはどうなったのか?

記憶を失う前の“町田くん”は、嫌みな奴。
しかし、彼は言うし、メールも残っている。

可愛い服を着て、町田くんに夢中だったらしい。

それだけでも衝撃なのに、あっさりと町田くんが言う。

『確かに付き合ってたよ(略)アンタ恋愛におぼれすぎて嫌気が差してきてたんだよな』

ひと月の間にサヤカは彼に夢中になり、そして破局直前だったらしい。

蘇る記憶の欠片と謎

記憶が戻るまではと継続することになった町田くんとの同棲生活。
破局寸前だったせいか、元々の性格か、つれない町田くん。

全然甘さはないのですが、徐々に明らかになる記憶の欠片にドキドキ。

だけど、ミサキが思っている以上にひと月の間に色々あったようで?

謎の記憶の欠片。
そして、ミサキがいないところで謎めいた言葉を呟く鷺沢君。

明らかになっていく町田くんとの初々しい思い出と今の町田くんとの落差。

プライベートでは同棲、職場も同じという状況では、町田くんと接触する機会も多くて、ぐるぐる考えずにはいられないミサキ。

いや、もう読み始めたら止まらないです!

エロ描写はかなり少なめなのですが、内容からTLコミックレビューとさせていただきました。

■ブックデータ

タイトル:ラブリラン
著  者 天沢アキ
形   態 コミック
レーベル Kissコミックス
出 版 社 講談社
【管理人評価】
 ・満足度 ★★★★★(満点!)
 ・イメージキーワード 
  「記憶喪失」「ツン彼氏」「職場恋愛」「キュン」
 ・読後の感想
  「キュンキュンするシーン多し!この作品めっちゃ好み!」

【購入可能サイト】
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【余談】

表紙とタイトルって大事だよね。
実は、この作品。かなり昔に購入していて購入済み本棚を覗いて見つけた時に内容をさっぱり思い出せませんでした。

タイトル「ラブリラン」ってなんだ・・・?
表紙を見てもさっぱり内容が思い出せない・・・。

で、読み始めたら面白さに一気読みしました!
タイトルの「ラブリラン」の言葉も作中で説明されていなかったし。
表紙やタイトルからこの話の内容を連想する人は少ないのでしょうか。

ということで、今回張り切ってレビューしました。