honey (幻冬舎ルチル文庫)


タイトルhoney
著  者雪代鞠絵
イラストテクノサマタ
形  態文庫
レーベル幻冬舎ルチル文庫
出 版 社幻冬舎コミックス

まさかな点に引っかかる

英字タイトルが珍しい「honey」。
イラストが可愛くて、これは私好みの予感。
そう思った管理人は意外なところで引っかかりました。

それでは、レビューを開始。

俺の家事はいつだって完璧だ。

いきなり素敵朝ご飯タイムシーンから始まる「honey」
どうやら主人公が家事を請け負っているらしい。
まだ眠っている”貴志さん”
ははぁ・・・これは健気主人公ストーリーかな?
そんな予感をさせる書き出しですが、ずばっと呟いてしまいます。

主人公、可愛くない。

主人公がキツすぎる

主人公雪村史緒(ゆきむらしお)は高校生。
血の繋がりもない主人公を引き取り保護者となっている”久保貴志(くぼたかし)”は医者。
貴志の同僚で史緒からみたら「悪い大人の見本みたいな人」の”天野さん”。

登場人物は魅力的なんですが、主人公・・・ツンツン過ぎないか?

ツンツンというか、荒んでる。
そう、荒んでいるんですよ。(力説

天涯孤独で大好きな人に引き取られて・・・という話の流れはよくあるのですが、それにしても主人公の性格がキツい。

初っ端のシーンで洗っていた小皿を投げつけてますからね。
荒ぶる主人公に戸惑っている間に、あっさり記憶喪失に。
(ネタバレかもしれませんが、出版社の紹介に既に”記憶喪失”が文言として含まれているので書いちゃいます。)

記憶を失ってからの主人公の性格に微妙に引き。
というか、怪我凄いですね。
四肢を使えなくて大好きな人に介護してもらう訳ですが、四肢を使えないって実際にあったら壮絶にイヤだなぁ・・・。
余計なことに気を取られる管理人。

今まで突っ張っていた主人公が記憶を失い頼りなく不安な気持ちの中で”貴志さん”とどう向き合うのか。

荒んでいる主人公が記憶を失うことによって露出させられる本質。

大好きだけど諦めていた”貴志さん”との関係。

記憶喪失ネタは、一度リセットされた環境の中でお互いがどういう存在なのか・・・という点が萌えポイントですよね。

タイトルにあるけれど

タイトルにある”honey”
物語の中で蜂蜜が印象的な小道具と使われています。

が。
管理人が、肝心なこのポイントに引っかかった。

いやぁあああ!だめぇえええ!

心の中で絶叫したのは、蜂蜜をかけて「美味しいね」とにっこりするシーン。

いや、それに蜂蜜を掛けるのは個人的に許せないから!
リアルに想像しては「うっ!」

それは合わないと思うんですよ。
合わないと思うんだけど、もうタイトルになる位のメインエピソードなだけに繰り返され・・・。

自他とも認める甘いもの好きの管理人。
気になって物語に集中出来ませんでした。

他の人はこのエピソード、どんな感じで受け止めたんでしょう。
自分以外の方の評価を聞きたい管理人なのでした。

■ブックデータ

タイトル:honey
著  者  雪代鞠絵
イラスト テクノサマタ
形   態 文庫
レーベル 幻冬舎ルチル文庫
出 版 社 幻冬舎コミックス
【管理人評価】
 ・満足度 ★★☆☆☆(余計な点に気を取られすぎました)
 ・イメージキーワード 
  「天涯孤独」「ツン(デレ)」「記憶喪失」「年の差」
 ・読後の感想
  「それに蜂蜜かけちゃ嫌だ」

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【余談】

タイトルにもある「honey」。
「蜂蜜」以外にも「愛しい人」という意味での「honey」と掛けてるんですね。
(今更気付く)