  | タイトル | マリエッタ姫の婚礼~旦那様、素敵すぎます! ~ |
| 著 者 | 葉月 クロル | |
| イラスト | 涼河 マコト | |
| 形 態 | 文庫 | |
| レーベル | メリッサ | |
| 出 版 社 | 一迅社 |
バカップルって癒されるよね・・・。
現実のバカップルは、見ていていたたまれないというか目を背けたくなる程見苦しく感じるのですが、小説だと平気どころか和まされるのは何故だろう。
そんなことを考えたのが、「マリエッタ姫の婚礼～旦那様、素敵すぎます！～」
ええ、どこからどう読んでも間違うことないバカップル物語です。
愛され王女の政略結婚
「マリエッタ、お前の結婚が決まった」
「･･････結婚、ですか？」
突然政略結婚成立の話から始まるこのお話。
末の姫でもあるシュテラウス第三王女・マリエッタは兄や姉、父母から愛されて育った箱入り姫。
そんな彼女の夫となるのは、大国オルタイル国将軍・ヴェルヴァント・ファーガス。
そう、政略結婚と言いつつ王族ではなく将軍に嫁ぐとは何故？
そこは政治的な事情があるのですが、末の娘を溺愛し幸福な結婚をさせてやりたいと望んでいた国王からすると苦渋の決断らしい。
マリエッタの前に差し出された結婚相手の肖像画は、
身体付きがいかにもたくましい、茶色の紙にアイスブルーの鋭い眼光で貫くようにこちらを見る鬼・・・ではなく戦士（略）～マリエッタの喉など片手の一ひねりで潰してしまいそうな男がそこに表されていた
凶悪な人相の結婚相手デスネ。
下級貴族の出自ながら、その豪腕と切れる頭脳で将軍の地位にのし上がった、三十歳になる男
対して主人公マリエッタは、18歳。
身長も低くほっそりとした身体つきの箱入りお姫様。
獰猛な結婚相手に嫁がされるお姫様が哀れで仕方ない周囲の人々。
が、気にすることはない。
純粋培養可憐お姫様は実は、「筋肉萌え」娘だったのです。
食い違う周囲の思惑と姫君の萌え
可憐な少女に凶悪・獰猛な将軍。
周囲の心配をよそにお姫様はときめいて仕方ない。
そんな周囲と主人公のギャップとドタバタ劇を楽しむ作品でしょうか。
尽くしている侍女の涙ぐましい献身も見所。
ですが、ちょっと違和感を覚えるところも。
べた甘いちゃいちゃを楽しむべし
無邪気で可憐な主人公・マリエッタ。
夜のことなど全く知りませんな彼女と結婚相手のヴェルヴァントの絡みはエロいです。
うん、相当エロい。
何も知らない主人公と知りすぎる程知っている男盛りの三十歳ですからね！
が、そういう夜のこと以外にも主人公・・・幼い。
猪突猛進。
愛情さらけ出しまくりの様子は微笑ましくはあるのですが。
何と言うか幼女レベルに幼く感じるのですが、18歳なんですよね。
周囲が心配する政略結婚ですが、何気に順風満帆なような？
ヒーローが主人公にほだされる部分も自然で納得なのですが、個人的にはもっとこう葛藤だったり波乱万丈な事件があった方が物語りに入り込めた気がします。
ということで、この作品。
年の差バカップルのべた甘いちゃいちゃや主人公に振り回される周囲のドタバタ、筋肉祭りを楽しみたい方にオススメ。
主人公の無邪気さを受け付けない・・・っ！という人はいるかもしれません。
■ブックデータ
タイトル:マリエッタ姫の婚礼～旦那様、素敵すぎます！～
著 者 葉月 クロル イラスト 涼河 マコト 形 態 文庫 レーベル メリッサ 出 版 社 一迅社
【管理人評価】
・満足度 ★★★☆☆（ラブラブいちゃいちゃは正義）
・イメージキーワード
「バカップル」「年の差」「少女と野獣」「筋肉まつり」「エロい」
・読後の感想
「バカップルで何か和んだ・・・。」
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