【サイト更新履歴】海外作品の作品詳細に項目<原題>を追加


各レビュー記事のトップにその作品の<タイトル><著者名>といった詳細一覧を記載していたのですが、そこに<原題>を追加することにしました。

そこには最近衝撃を受けたとある出来事がありまして。

作品が見つかりません・・・!?

それは「ロマンス小説」のレビュー記事を書こうと考えていた時のことでした。まだ1記事しかUPされていない「ロマンス小説」レビュー。
とりあえずお気に入りの作品を挙げていこうか。

そこで思いついたのが、管理人がロマンス小説を追いかけるきっかけになったお気に入りの作家ノーラ・ロバーツ

作品はたくさんあるけれど、一番お気に入りの作品といえば、あれですよあれ。
図書館で借りた上下巻2冊の大作。

ロマンス小説って、意外なことに図書館に並んでいたりするんです。
数は少ないし、ハーレクインのペーパーバックはさすがにないですが。
初めて棚に並んでいるのを発見した時は驚きましたが(18禁かと思ってた)、無料で借りられるなんてラッキー♪と嬉々として借りたものでした。

ノーラ・ロバーツとアイリス・ジョハンセンの作品は、購入するより図書館から借りて読んだ方が多い位。

お気に入りの作品は、図書館で何気なく借りてあまりに好みにぴったりで感動に打ち震えたもの。

でも大体のあらすじを覚えてはいるものの肝心のタイトルを覚えてないや。
ネットでノーラ・ロバーツ原作の作品リストを眺めるも・・・・あれ?見つからない。

シンプルなタイトルで、多分一目見れば思い出すに違いない。
そう思うのに、リストとして出てくる作品タイトルは「これじゃない」と思うものばかり。

あれ・・・?何で出てこないんだろう。

絶版とか?
確かに書店では見かけたことがないけれど、そもそも書店にロマンス小説が並ぶのは、どれも短期なことが多いのにな。

首を傾げつつうろ覚えの内容を思い出して検索。
“ノーラ・ロバーツ”、 “マジック”、 “マジシャン”

そして出て来たそれらしき作品のタイトル、そして装丁自体も全く記憶にないもので・・・。
あらすじは確かに自分が読んだ作品のようだけど・・・。

何で・・・?

作品タイトルが変わる時って?

ちなみにその作品名は「まごころの魔法」。
でも、図書館で借りた時は、「イリュージョン」でした。
そう、そうだよ!「イリュージョン」!そんなタイトルだった!でも何で「まごころの魔法」になってるの?

何故・どうしてそうなった?

その疑問の答えは、Amazonの「まごごろの魔法(下) (扶桑社ロマンス)」の“なか味!検索” サービスで閲覧した注意書きにありました。

本書は、講談社より出版された『イリュージョン』を改題・再編集したものです。

出版社が違う!
全然気付いてなかった。私が図書館で借りたのは講談社版だったのか!

すっきりすると同時にちょっとがっかり。
華やかでドラマチックな内容と「イリュージョン」のタイトルは、まさにイメージぴったり。
「まごころの魔法」・・・特に”まごころ”というイメージではなかった気がするんだよなぁ・・・。

あと装丁が。
いきなり濃い男性写真を装丁に使われると、自分の中のイメージが阻害されて嬉しくない。
女性の写真が使われているのは抵抗ないのだけど、男性写真は自分の中のハンサムイメージと齟齬を感じてしまうんです。

作品のあおり文句といい、装丁といい講談社さんの方が盛り上げ方が上手な感じ。
(扶桑社さんごめんなさい)

講談社版(絶版)

扶桑社版(新版)

気になって図書館の蔵書を検索してみたところ、「イリュージョン」はなく「まごころの魔法」のみ検索にかかりました。

基本、図書館に置かれるのは最新版な訳ですね。

と、色々なことが判明し、大好きな作品だっただけにトーンダウンしていたのですが、訳者あとがきを読みまして。

今回復刊にあたり拙訳を少しでもマシなものにしたくてかなり修正を加えた

翻訳大分変わってるんですね。
・・・。
・・・。
・・・。
これは読まないと!

手持ちの本を読み終えたら、図書館に借りに行き、最新版でレビューしたいと思います。

話題がそれましたが、今回の復刊に伴う改題は、本当にショックを受けまして。
書店に置かれるスペースが小さく回転も速いR系小説。
同じようなことが、この先結構発生しそうだなと。

じゃあ、今読んで一生懸命書いたレビューを他の人が読もうと思った時に、『見つからないんですけど・・・。』と言われることもあるのか!
頑張って書いたのに!
めちゃくちゃ面白いオススメ作品かもしれないのに!

思い返すと、MIRA文庫も自分が読んだ時とは違う装丁になっているのを何度か見たような・・・。

という訳で、そんな時に同じ作品だと分かってもらえるよう詳細項目に<原題>を入れることにしました。
中には原作を読みたいと思う人がいるかもしれない。
(私もいつかは原文で読んでみたい)
あれ?と思った時に、原題があると情報を得やすいかと。

ちなみに今回挙げた「イリュージョン」「まごころの魔法」の原題は「Honest Illusion」。
その他の作品の原題を調べましたが、洋画と同じく邦題と全然違うなぁと思うものが多々ありました。

タイトル付けは映画と同じく編集者の腕の見せどころでもあり悩みどころなんだろうなぁ・・・と推察します。