彼女の欲性論。 (無敵恋愛S*girl)


タイトル彼女の欲性論。
著  者美波はるこ
形  態コミック
レーベル無敵恋愛S*girl
出 版 社ぶんか社

思い惑うそれぞれの恋愛の形

私はいま 二重の苦痛の中にいる

いきなりあえぎ声が響くシーンから始まる「彼女の欲性論。」

主人公・幸山葉月(こうやま はづき)が新しいルームメイト能登すみれ(のと すみれ)を家に案内したまさにその時。
同居人であり友人の園原英深(そのはら えいみ)が彼女のセフレといたしている声が響き渡っていた   

30代を目前にして恋人のまさかの裏切りにあい傷心する葉月を中心に、セフレとのゆるい関係を楽しむ英深とアラサーにしてキスすらまだの処女・すみれ。
ルームシェアをする3人を巡る恋愛物語。

それでは、レビュー開始。

見失う愛情

所詮男女はすれ違う
誰もが慕情の押し付け合い 合致するのは
性欲のみだ

恋人に裏切られ、物語早々恋愛の迷宮に迷い込む主人公。
物語早々暗いです。

オレは葉月ちゃんだけのホストだよ

失恋したその日にホストクラブの客引きに立っていた青年・大和(やまと)と出会った時のエピソードは、まさに胸キュン(死語)でわくわくしたのですが。

・・・え?

まさかの話の方向にモヤモヤしましたよ。
ネタバレになるのであまり言えませんが、大和エピソードが一番納得いかないのは私だけでしょうかね・・・。

失恋に荒む主人公葉月とセフレと日々いちゃいちゃすることにいそしむ英深は、まさに対極の関係。

お気楽な英深にも、実は心の奥底には深い闇があって   
それぞれ思い悩んだり苦しんだりと暗いです。
あ、すみれさんだけマイペースで恋愛しなくても一人で幸せそうになっちゃいそうですが。

でも管理人、この暗さ、結構好きかも。

個性的な男性陣

ホストとしての出会いから軽いかと思いきや、驚きの好青年である大和(やまと)。
英深のセフレで軽いノリかと思いきや、別の顔を見せる聡一(そういち)。
葉月とあっさり身体の関係になる女たらしのバーテン・彗人(けいと)。

それぞれ出てくる男性陣が、個性的でそれぞれとの絡みが楽しいです。

が、何でしょう。
物語、駆け足過ぎじゃないでしょうかね?

一応葉月の恋愛がひと段落着いたところで物語が終わりますが、英深もすみれもそこで終わっちゃうのか!という物足りなさを感じます。

特に英深の恋愛は、まだ先がありそうだしもっと深く描写して欲しかったなと。

表紙詐欺?いえ主人公詐欺です

お色気たっぷりな表紙絵の二人ですが、英深と聡一カップルです。

・・・主人公じゃないんか!

確かに、タイトルにはこの二人のエロさがぴったりな気がしますが、それにしても。

まあ、中身もHシーンこれでもかと詰め込まれてますからエロ代表二人を描いた方が、作品イメージに合うのかもしれませんが、何か気の毒な主人公の存在感。

とある登場人物の言動にもやもやーっとしたり、これで終わり!?という物足りなさを感じる駆け足感はありますが、ちょっと病み系入る暗さとか、鬱々とした悩みとか、ラスト8ページの甘々なシーンが酷く好みに合ったので、管理人評価は高めです。

■ブックデータ

タイトル:彼女の欲性論。
著  者  美波はるこ
形   態 コミック
レーベル 無敵恋愛S*girl
出 版 社 ぶんか社
【管理人評価】
 ・満足度 ★★★★☆(星評価3.5)
 ・イメージキーワード 
  「エロ濃厚」「失恋」「病み系」「セフレ」「恋愛模様」
 ・読後の感想
  「終わりよければ全てよし!」

【購入可能サイト】
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【余談】

管理人の嗜好として暗かったり病み系(ヤンデレ系)・執着系も結構好きなんですが、アンハッピーエンドだけはダメなんです。
救いのないラストだと「うぁああああ!」と本を投げ出したくなる位のアンハッピーエンド嫌い。
悲しみの余韻?ノーサンキューです。
という訳で、途中いくら「?」と首を傾げようとも、終わりが酷く幸福なシーンで終わるとそれだけで評価がうなぎ登りになるという現象。
この作品にも、まさにその現象が起きています。